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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2022年10月25日(火)

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知事記者会見

2022年10月25日(火)


発表項目(日本郵便株式会社と連携した「やさしい日本語」の普及、新型コロナウイルス関連)
幹事社質問(難波理事辞職後の対応)
幹事社質問(リニア中央新幹線)
一般質問(リニア中央新幹線)
一般質問(リニア中央新幹線)
幹事社質問(リニア中央新幹線)
一般質問(富士川水系における不正取水、浜松市長の不出馬について、静岡市サッカースタジアム、静岡市長選、清水区役所の建替)
一般質問(熱海土石流災害、リニア中央新幹線)

発表項目(日本郵便株式会社と連携した「やさしい日本語」の普及、新型コロナウイルス関連)

(知事)

緑が、スプレーマム。黄色の花が、こっちですね、スプレーカーネーションです。それから、緑のこれが、ソリダゴです。

さて、発表項目は2件ございます。全国初、郵便局を、新たな多文化共生の拠点にするということで、日本郵便株式会社東海支社と連携した、やさしい日本語の普及についてであります。静岡県では、多くの外国人の県民にとって、有効な情報伝達手段である、やさしい日本語の普及に取り組んでいるのは、みなさんも御承知のとおりでございます。今年度は、新たに、外国人と接する機会が多い企業さん、また外国人の従業員を雇用されている企業に対しまして、研修の開催、個別に活用の提案を行っているところであります。

このたび、県の研修を受講いただいたことを契機に、日本郵便株式会社東海支社と連携いたしまして、東海エリア郵便局窓口での、やさしい日本語の活用に、全国で初めて取り組むこととなりました。日本郵便との連携の第一弾といたしまして、10月31日に、浜松市と湖西市内の郵便局窓口社員を対象に、やさしい日本語研修を開催いたします。今後、県内約500の郵便局の窓口におきまして、やさしい日本語が活用されることにより、外国人県民の利便性を向上し、言葉の壁のない静岡県を実現してまいりたいと考えております。この点について、御尽力いただいた横地さんが、今日来ているので、ちょっと補足的な説明をお願いいたします。

 

(多文化共生担当理事)

くらし・環境部理事の横地でございます。よろしくお願いします。

日本郵便におかれましては、外国人のお客様が増加していることから、窓口業務の改善に取り組んでいたところ、幹部の方が県の研修を受講され、今回の連携が実現いたしました。

国でも、郵便局での行政サービスを、今後、拡大していくと聞いております。このような中で、やさしい日本語の活用に取り組まれることは、大変ありがたいと思っております。

今回の連携により、やさしい日本語の普及に弾みをつけるとともに、静岡県は、来年の東アジア文化都市にも選ばれておりますので、県内の多文化共生をより一層、進めてまいります。以上です。

 

(知事)

どうもありがとうございました。取組ありがたいと思います。

2つ目の発表項目に参りますが、新型コロナ感染症関連でございます。これを御覧ください。新型コロナウイルス感染症の、1週間の新規感染者数を、前の週と比較しますと、10月16日から21日まで、毎日1.0を超えました。県内で新しい株は流行しておりませんけれども、感染拡大の傾向があります。それゆえ、県民の皆様に、早い段階で注意喚起するために、感染拡大、失礼しました、感染再拡大注意報を新たに作りまして、先週21日から発令したということであります。今後、さらに急激な感染拡大が続けば、感染再拡大警報になります。この2年間、年末年始に感染の流行が始まっております。その要因は、帰省等での人流の拡大や、忘年会、新年会などの会食機会の増大にあります。夏に続きまして、この冬も、行動制限がないとすれば、最優先の感染対策は、感染が流行する前、年内に、多くの方に、ワクチンの接種をしていただくことでございます。オミクロン株対応ワクチンの接種間隔が、これまで5か月でしたけれども、3か月に短縮されました。これによりまして、今年7月から8月にかけて、4回目の接種を受けられた県内の高齢者(正しくは、「高齢者等」)約76万人いらっしゃいますが、この高齢者(正しくは、「高齢者等」)76万人の方々も、11月末までに接種が可能になります。ぜひ、年内の接種の検討をお願いいたします。次のサイネージをお願いします。

接種間隔の短縮を受けまして、県では、11月から1月までの間、現在運営しております、静岡市葵区もくせい会館に加えまして、沼津市のプラサヴェルデ、袋井市のパティオ袋井に、再び大規模接種会場を設けることにいたしまして、本日から予約受付を開始いたしましたので、お知らせいたします。もくせい会館、沼津市のプラサヴェルデ、袋井市のパティオ袋井でございます。

インフルエンザは現時点で感染拡大の兆候は見られませんが、国の専門家会議におきましても、コロナとの同時流行が起こる可能性が高いと、警告を発出されております。

インフルエンザの予防につきましても、やはりワクチンが有効です。インフルエンザのワクチンにつきましては、コロナワクチンと間隔を気にせずに接種できますので、こちらも早めの接種をお願いいたします。県民の皆様には、ワクチンの接種とあわせて、室内の換気、会食の際の会話時におけるマスクの着用などの、基本的な感染対策は、引き続き徹底してお願いいたします。私からの発表項目は以上であります。




幹事社質問(難波理事辞職後の対応)

(幹事社)

幹事社のSBSです。ただ今の知事の冒頭発言、発表項目について、質問のある社はお願いします。よろしいですかね、それでは幹事社質問に移ります。

まず伺いたいのが、来年春の静岡市長選挙出馬を検討している難波理事が、辞職することになりました。難波理事は副知事時代から、県の重要課題であるリニア工事に伴う諸問題と、熱海土石流の災害対応で陣頭指揮をとってこられただけに、退職の影響を心配する声もすでに県庁内からあがっています。難波理事の任期1年の間に引継ぎを進めることですとか、後継者育成も考えられたり、考えられていたのではないかとは思いますが、任期満了を待たずの退職となった今、課題が山積するこの2つの問題に、どのような体制で対応していくつもりなのか、考えをお聞かせください。

 

(知事)

はい。すでに報道されていますけれども、先日、10月21日に難波副知事、失礼しました、難波県理事から、退職願の提出を通じまして、正式に退職の申し出がございまして、これを受理いたしました。

退職日につきましては、残務との兼合いがございますので、調整中です。難波県理事は、平成26年5月に、副知事に就任をしていただいて以来、数々の県の主要施策を推進していただきました。またリニア中央新幹線、並びに、逢初川土石流災害の対応にあたりましては、自ら陣頭指揮をとって、昼夜を問わず、文字どおり仕事人としての、見事な仕事をなさいまして、県政運営に、多大な貢献をなさいました。まずは、これらの貢献に対しまして、改めて感謝申し上げたいというところでございます。現在、難波県理事には、一般職の任期付職員として、来年5月17日までの任期で、引き続きリニア中央新幹線、熱海土石流災害に関する事務の統括をお願いしているところではございますが、今回任期途中の退任となりますので、退職後の業務継続の体制につきましては、難波県理事の退職日と合わせて、改めてお伝えするというふうにしたい所存です。以上であります。

 

(幹事社)

この質問について、追加質問がある社がありましたらお願いします。

 

(記者)

静岡朝日テレビと申します。よろしくお願いします。

その難波理事関連でなんですけれども、静岡市長選への出馬の意向を固めているという、取材で明らかになっているんですけれども、これについての受けとめを、まず教えてください。

 

(知事)

そうですね。4年前に、市長選にお出になるという動きがございまして、それを直前になって、不出馬という決意をなさって、今日に来ているということで、難波理事にとりましては、これは、深い反省材料になっていると思いますね。同時に、この間、4年間ですけれども、見事に仕事人としての力量を発揮されたと思っております。リニアと土石流でありますけれども、リニアに関しましては、47項目あったわけですけれども、最大の問題は、有識者会議における全量戻しの問題でした。掘削中に出る流出、それを含めて、全量戻しをするっていうことだったわけですけども、これ、まあできないってことがわかりました。そこまで持ってきたということですね。そして、いわゆる代替案として今出ております、田代ダムの取水制限、取水抑制ということにつきまして、これはもう、流域の利水関係者と話をされましてですね、これは、今後の問題だということであります。今、生態系に議論が移っておりますので、難波副知事の御専門である、工学的な観点からの流量戻しにつきましては、1つの決着をつけておられるということですね。土石流につきましては、これは、いわゆる、行政対応の検証委員会における報告書の事務を担ってですね、先生方の検証をまとめる、下支えをなさいました。

それから、なぜあれが起こったのかということについて、自然科学的な、工学的な検証につきましても、骨格が大筋でまとまっておりまして、したがってこの時点でですね、彼が託されていた仕事を終えられたと思います。私もそういう認識を持っております。

したがって、次の行動に移したいということで、私は、確か先週の月曜日の朝だったと思いますけれども、新聞が出た、新聞にそういう話が出た後、難波氏が私の部屋に来られまして、そういう話をなさって、次の行動に移したいということで、おそらくこれは市長選の件であるというふうに思います。これにつきましては、まだ、正式に会見をされておりませんので、言うことはありませんけれども、私は、期するということがあるなというふうに受け止めております。

 

(記者)

ありがとうございます。ちなみに難波さんがお話に来られた際に、知事としてはなんと回答したんでしょうか。

 

(知事)

もうこれはもう、前もそうですけれども、本人の御意思を尊重すると。いつもそういう態度でございましたので。1回だけ私はですね、彼が前回の時に辞職願を出された時にですね、その背景にある、大きな力に屈されたということがわかっておりましたので、その場で私はそれを破り捨てたという。それは、彼の意思とは別に私の意思が働いたときですけれども、それ以外はですね、こういう大事な、一身上の、人生の生き方を決めるときでありますから、彼の御意思を尊重する形でというのが、私の変わらない態度であります。

 

(記者)

ありがとうございます。

もし今後、難波理事が静岡市長選に出馬する、となった場合に、知事としてはどのような動き、身の振り方をされますでしょうか。

 

(知事)

私はこれ以降ですね、というか、昨年の参議院の補選、衆議院選ですね、その終わった後に、皆様の前で、こちらで申し上げましたように、ノーサイドを貫くということで、ございまして、一方に加担したり、他方に加担したりというふうなことはもうしないという、皆様の前で誓いましたので、その対応を貫きます。はい。

 

(記者)

ありがとうございました。

 

(幹事社)

他よろしいでしょうか。

 

(記者)

読売新聞です。最近テレビでたびたび、田辺市長と川勝知事の不仲を報じる番組を見ているところなんですけど、難波さんが理事になる時も、難波さんと川勝知事は特にお話されなかったみたいな話があったような気がして、仲がいいのか悪いのかちょっとよくわからなかったんですけど、携帯の番号云々ていうような話もありましたので、あえてお聞きするんですけど、難波さんが仮に市長になった場合は、県と市の関係はよくなるんでしょうか。

 

(知事)

彼は、仕事人ですね。ですから、政治的な動きというようなところからは一線を画されていると思います。私もそうです。公務と、あとは、フィールドワークを含んだ学問をしているという。選挙の時は違いますけれども。それが僕の姿勢で、おそらく彼と共通するところはですね、扱っている仕事をですね、一心に遂行するということで、通底しているところがあると。彼をお招きしたのは私ですので、以来ですね、信頼関係は揺らいだことは1度もありません。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(記者)

NHKです。よろしくお願いたします。2点お願いいたします。先ほど知事がノーサイドという言葉、お話あったかと思いますけれども、再度の確認なんですが、仮にその難波理事が立候補を正式に表明された場合に、知事としては難波理事に対して支持をすることはないっていう理解でよろしいですか。

 

(知事)

私は静岡市民ですね、当然、自分の意思は持っておりますが、県知事として、いわゆる候補者の方に対し、支持をするという、そういう行動をしますと、前回もそうでしたけれども、これ熾烈な戦いですので、どうしても、深い傷を受ける人が出てきます。そういうことはもう避けたい。避けるべきであるというふうに、私、誓っておりますので、そのとおりにいたします。

 

(記者)

つまり選挙中に、応援演説などもされる御予定は、基本的にはないという理解でよろしいでしょうか。

 

(知事)

基本的どころか、いたしません。

 

(記者)

わかりました。

あと静岡市についてはですね、リニアの関係でJR東海と協力の協定を結んでいるかと思います。その、仮に、難波理事が市長になった場合に、今後の、そもそも、リニアのJR東海との協議については、市とあと県で連携してできるというふうな見通しはありますか。

 

(知事)

これは、協定書(正しくは、「合意書」)は、平成18年(正しくは、「平成30年(2018年)」)6月に結ばれたわけですね。そして、その項目は、まだ実施に移されていません。4年と4か月経ったわけですけれども。したがってですね、これには、問題があるなと思っております。協定(正しくは、「合意事項」)の中身を履行してないと。履行してない理由は、JR東海さんにあるわけですけれども。トンネルの坑口にですね、通ずる道の拡幅は市の負担でやるということが明言されておりますので、それができない限りですね、大型のトラックだとか、重機など、交通できませんから、トラックも運べませんのでね、残土が運べません。残土処理場につきましても、不透明なところがございます。したがいまして、しかし、これは約束は約束ですので、生きてますね。ですから市長さんが変わろうと、JR東海さんと静岡市が出した約束はですね、私JR東海のトップの方、責任者の方に確かめましたけど、これは生きておりますと。私どもは誠実にこの約束を履行したいというふうに言われておりました。しかし、もともと閑蔵線をですね、掘る方が、時間もコストも、それから残土もですね、なにせ距離が半分ですから。しかも、ダムを渡ったところに出ますのでですね、三ツ峰落合線の現在のトンネルですと、ダムに達する前のところで、坑口があるので、そこからまた、山を降りて行って、そしてようやくダムに出る。それからダムを渡って初めて、井川の集落っていう形になってます。

ですから、閑蔵線というのはですね、まだ生きてるんではないかというふうに思うんですけども、これはやっぱり川根本町の悲願でもありますし、大井川水流の方たちにとってもですね、道路がいいので、南アルプスに行く方にたちにとっても、アクセスがしやすいってことがありますね。ですから、仮に、JR東海の工事が、山奥でなされた時に、ケガやなんかがあったりする時にですね、今のままじゃ救急車もなかなかに入り込めないというところがあります。ですから、そういういろんな観点から、南アルプスの未来に繋げるという、これはもう切実な問題で、つい昨日も、昨日ですか。職員会議がありまして、幹部会議がありまして、そこでですね、南アルプスを未来に繋いでいく会(「正しくは、「つなぐ会」)ということについて、子どもたち、静岡県の子どもたちが、南アルプスを知らないという、衝撃的な事実がありますという、報告を受けました。それで今日、たまたま川根本町の薗田町長さんと、お話する機会があったんですけど、子どもたちに何としても繋げたいんだっていうのが、自分の町長としての使命であると思ってると、おっしゃってましたが、それはやっぱりアクセスが難しいからなんですね、今のところ。仮に三ツ峰落合線を通るという、あれはもう本当危ないです。日が暮れたりしますと、また日暮れには濃霧が出ますので。非常に危ないということから、もちろん閑蔵線も、山道は危ないです。そういう意味でですね、アクセスをやっぱりきちっとしなくちゃいけないっていう、そういうコメントを私出したところででありますが、そういう意味でもですね、南アルプスを未来に繋ぐという観点からも、また、仮にトンネル工事に入ったとするとですね、その時の安全、作業の安全を図るためにもですね、やはり、もともとの計画であったものがですね、なくなったものと思わない方がいいという考えを持っておりますので、なるべく早くですね、そういう方向で、市長さんと、JR東海さんがですね、もう一度この点について、協議していただくことが望ましいという考えを私は持っております。

 

(記者)

そういう意味では、今後、難波さんとは、その今おっしゃったように南アルプスを守るという観点では、今後も連携していかれたいっていう考えという理解でよろしいですか。

 

(知事)

彼は海の専門家ですね。しかしながら、山も好な人でありますので、よく山登ってるんですね。ですから、山についても、特に、リニアの問題で、南アルプスに特段の関心を、専門的な関心を彼が持ってますから。ですから、どなたがなるにしろ、南アルプス、井川はですね、静岡市域なんですね。ですから、そこはしなくちゃいかないということは、従来も、これからも変わらないと思います。

 

(記者)

ありがとうございました。




幹事社質問(リニア中央新幹線)

(幹事社)

他いかがでしょうか。次の質問に移ります。

リニア南アルプストンネル工事に関わる話なんですが、先般県がJR東海に対して、どの時点で静岡県境に向けたリニア工事を止めるのかについて、専門部会で協議する旨を伝えたことについて、山梨県の長崎知事が、一言も連絡がなくやり方として遺憾だ。山梨に関する話なのでもう少し礼を尽くすべきだと苦言を呈しました。県の議論の進め方をめぐって、隣県からこのような苦言を呈されることに対する受け止めを教えてください。またこの長崎知事の発言を受けて、川勝知事から長崎知事に対して直接リアクションされたことがありましたらお聞かせください。

 

(知事)

リアクションはしておりません。

ようやくですね、山梨県の長崎幸太郎知事さんが、この県境とリニア工事との関係について、言及していただいて、大変ありがたいと思っております。この問題は、実は、長く、静岡県では議論をされ、JR東海とも書簡の往復もしておるわけですけれども、解決がつかない問題。何かといいますとですね、静岡県内、10.8kmあるわけですけれども、静岡工区は8.9kmになってるわけですね。どうしてかっていうと、静岡県内に、山梨工区が入ってるんですね。1km。それからまた、静岡工区の中に、長野工区が1km入ってるわけです。仮に長崎さんが、静岡県の知事のだとすればですね、なんで山梨工区が静岡県の中に入ってるんですかと、いわれると思いますね。おそらく今それ、気づかれていると思います。おそらく、まだ長野県の知事さんそれ気づいてないんじゃないでしょうか。これについて、どうしてですかということをですね、JR東海さんにお聞きしております。私もお聞きしました。それから難波副知事も、副知事時代だったか県理事になってからか、とにかく正式にですね、手紙でもお聞きしているわけですね。ですから、山梨工区がなんと静岡県内にあるということにつきまして、この間、事務局から向こうの事務局に説明したということでありますけれども、今は、あの申し訳ない、長崎知事さんのことですから、そうなんだということでですね、これどうしてんなんだと思われているに違いありません。私は、長野県知事さんもそれをお分かりになったと思うんですけれども、誰が決めたのかと、どうして決まったのかと、なんで1kmも山梨工区が静岡県内に入っているんですかと。明確な説明がありません。ところがですね、今回これを受けて、JR東海さんは驚くべきことにですね、この山梨県の知事さんの発言があったので、山梨県知事の理解が確認できなければ、山梨工区の工事進捗状況は説明いたしませんという、途方もない意見が出てきました。こちらはですね、うちの県内に山梨工区が入っているということを、そもそも問題にしているわけです。誠に失礼な話ではありませんか。だから、私はぜひ、長崎幸太郎知事さんからもですね、なぜ、山梨工区が失礼にも、静岡県内に入っているようなことをやっているんですかと。われわれそんなことを望んだこともないし、知らなかったということでですね、御説明を当然求められたものだというふうに思います。それで同じようにですね、長野県知事さんも、なぜ長野県工区が静岡県内に1kmも入っているんだと、そんな無礼なことをですね、長野県の人はしたくないというふうにですね、思われているに違いありませんのでね、この点、長野県知事さんからもですね、JR東海に、しっかりと質していただきたい。私共が質してもですね、明確な答えが返ってこないというのが現状です。そのやりとりの中で、こうしたことで、長崎さんが、気づいていただいて、JR東海のそういうリアクションをしたっていうことでございます。

 

(幹事社)

今、知事がおっしゃられたようなことを、長崎知事ですとか長野県知事に、直接訴えかけて、期成同盟会で繋がってるわけですから、そういったお話をされるおつもりはないんでしょうか。

 

(知事)

これからこれができると思いますね。御関心がなければなかなか難しいところがありました。私共は、静岡県内における10.8km、なぜそれが山梨工区、長野工区が入ってるんですかということは、しょっちゅう話題に出ているわけですね。これは、必ずしも山梨県の方々、あるいは期成同盟会の、他の県の方たちには、伝わってなかったと見られます。今回初めてですね、さすがに長崎県知事、気づかれたということでですね、JR東海がこれを明確に説明する義務があると思っております。

 

(幹事社)

この点について、各社さん質問ありますでしょうか。




一般質問(リニア中央新幹線)

(記者)

テレビ静岡です。まず今の知事は幹事社質問に何ら答えてないような気がするんですけれども、長崎知事、山梨県の長崎幸太郎知事が言いたいのは、別に工区が今山梨に入ってるとか、しかもそれも知事の想像なだけであって、長崎さんに聞かないと、いつそれを知ったのかってのはわからないところですけれども、行政の進め方としての怒りだったと、私は、というかここにいる人の多くは受け止めているからこその幹事社質問になったと思うんですけれども、要するに静岡工区が、山梨工区と長野の工区が静岡県に入ってるってのはそれはまたその問題として、山梨県の行政行為として関わる部分に、山梨県に何ら打診もなく、JRに対してだけそういうことを言ったっていうことに対して、多分、山梨の長崎知事は御立腹だったかと思うんですけれども、何でそういう、事前の下打ち合わせといいますか、根回しのようなことしないのかというところが非常に疑問で、それにおいては、この間の神奈川県でも全く同じことが行われて、黒岩知事があれだけ怒ってたわけですけれども、それが全く生かされずにこうなってしまうのはなぜなんでしょうか。

 

(知事)

そうですね。今回に始まったことではないんですね。静岡工区と称される、要するに南アルプストンネル工事につきましては、何しろ国の有識者会議で議論してるわけですから。破砕帯が静岡県内にあって、そこがですね、山梨工区の中に含まれてるってことは、もうある意味で少し調査をすれば自明のことなんですね。ですからですね。

 

(記者)

そういう工区分けの話を僕は聞いてるんじゃなくて、行政の進め方として、その工区の設定に疑問がある、知事が疑問を持ってる、JRがなんでそういう設定したのかって疑問を持ってるのは重々知ってますし、そういったことJRに問いかけしてるってのはわかるんですけれども、そういった中で、行政の進め方として、山梨県が関わる部分に対して、山梨県の頭越しにこういうことをやってしまったからこそ、長崎知事はこう、お怒りになってるわけで、何でそのような根回しができないんですかというのが私の問いかけです。

 

(知事)

根回しをするほどのことでもないと私は思っております。長崎知事さんはですね、この件についてはですね、もうすでに十分にわかってらっしゃると思います。

 

(記者)

わかってないからこそ、この間の長崎知事の定例での怒りだったんじゃないでしょうか。

 

(知事)

初めてそのことを知ったという最初のリアクションだったんじゃないですか?

 

(記者)

初めて?どういうことですか?

 

(知事)

と思いますよ。

 

(記者)

工区設定を初めて知ったということですか?

 

(知事)

いやいやこの工区がですね山梨県から長野、静岡県内にまで入っているということで、われわれはずっと問題にしてきたということについて、今は御理解されていると私は思います。

 

(記者)

初めて知ったというのも、長崎幸太郎知事に裏を取ったわけじゃないんですよね。それは知事の想像ですよね。

 

(知事)

そうですね。

 

(記者)

だから、この間の黒岩知事のときの1割だ5割だの取得の話とかもそうなんですけれども、全てに通ずる問題なんですけれども、その知事の「想像」と「事実」を分けて言っていただきたいんですね。知事がそうやって思っても、結局長崎知事がそう思ってなかったって言ったら結局堂々巡りなわけで、その想像だけで物を言うのをやめていただきたくて、事実に基づいたことはどうなのかっていうところで、そのうえで、何でそういう根回しするようなことも必要なかったというお話ありましたけれども、その事実だけお答えいただきたいっていうところがまずあります。

 

(知事)

事実に基づいて申し上げております。神奈川県に関しましても、神奈川県と山梨県では全然違います。

 

(記者)

それは分かってますし、神奈川県も結局想像で1割って言ったら実際5割までいってたわけで、事実に基づいた話をしていただきたいというのと、あとこの間。

 

(知事)

5割かどうかもまだはっきり。

 

(記者)

その話はもういいです、いいので。

 

(知事)

事実がはっきりしてないってことが問題なんですね。想像ではありません。事実がはっきりしていないことが問題なんです。

 

(記者)

まあ、わかりました。その言い分はわかりましたので。この間もお伺いしましたけれども、いわゆる「コシヒカリ」のときに、「私から敵対関係は作りません」と、この記者会見の場で、YouTubeが回ってる中でですね、県民あるいは世界の方々にそれをお約束したわけですね。ただ、このように、この1か月2か月の間で、隣県の知事が、静岡県の行政の進め方に対してお怒りになっているっていうことに対してはどう受け止めてるんでしょうか。あの言葉は本当にどこに行ってしまったんでしょうか。

 

(知事)

長崎県知事は怒ってないと思います。もうわれわれはですね、1回や2回の付き合いではなくて、一緒にこの、夜を、一夜をですね、ゆっくり語り合うと。朝まで。そういう関係ですから。ですから、信頼関係は盤石です。ただ神奈川県は違います。神奈川県の場合には、いわゆる期成同盟会に入りまして、その期成同盟会の活動の中身というのが、調査研究、広報啓発ということで、もちろん神奈川県に連絡をしたうえでですね、入ってるわけですよ。

ですから当然、橋本駅は相模原市ですから、相模原市長にも御連絡差し上げます。神奈川県庁にも連絡を差し上げたうえで、そして行ってるわけですね。たまたま、車両基地の現場を通らざるをえない、そういうルートだった。そこにですね、そういう事実があったのでそれを申し上げたわけです。その事実が、誰も知らなかったわけですね。だからその事実を知らしめたということで、特段ですね敵対関係を作るかということじゃなくて、事実を知らしめて、その時に対してオーバーなリアクションをされてるっていうことが、なんか怒りだと見られてるんですね。正確にどうなってるかという事実を共有するのが、期成同盟会の共通理解なわけですね。それをしただけです。

 

(記者)

ちょっとそのさっきの質問に対して事実がどうなってるかわからないって言いながら、今事実を明らかにしたっていう意味がちょっと僕にはわからないんですけど、まあ堂々巡りが続くと思いますので。

 

(知事)

そんなことはありません。車両基地のですね、取得がなされていないってのは現実です。それがどのぐらいなのかってのはわかりません。

 

(記者)

だけど知事はあのとき1割って言ったじゃないですか。

 

(知事)

ああ、目分量で1割と言いました。

 

(記者)

でもそれは事実じゃなかったわけですね。

 

(知事)

事実です。

 

(記者)

事実なんですか?

 

(知事)

見たのは1割ぐらいだってのは、もう皆、私だけ見たんじゃありませんから。

 

(記者)

見て土地の境界っていうのは分かるんですか?

 

(知事)

いやいや、そこを通ったときにですね、10軒のうちに1軒ぐらいしか、いわゆるJR東海の管理地になってないんで、それを申し上げたわけです。だけどその辺の数字はですね、この印象ですよ。しかしながら、

 

(記者)

「印象」って事実じゃなくないですか?

 

(知事)

その場における事実。全体のその車両基地、全体の土地、全体をどのぐらいですね、取得されてるかどうかについては、そんな一部を見て分からないでしょ。

 

(記者)

だとすると、より印象論で物を申し上げてはいけないんじゃないですか?しかも隣県の話ですから。

 

(知事)

ですからもう一度改めて調べまして、車両基地がなぜ、神奈川県の取得の義務になってるか、調べましたらば、2015年の春にですね、取得の事務は神奈川県が受託していると明記されてるんですね。ですからそれができてないというのは事実です。

それからですね、もう1つの事実は、その車両基地の受託義務、取得の受託義務を終えた後、その造成、それから路盤の整備、それから伝導磁石の設置、それから建屋の建築、それから機械電気設備に11年かかると書いてあるようなデータをですね、JR東海が出したわけです。公的な事実です。それに対して、関係ないとおっしゃったのが、事実を無視している金子さんと、黒岩さんの言い分だったということじゃないでしょうか。

 

(記者)

常人には理解できないのでいいです。

 

(記者)

中日新聞です。よろしくお願いします。

今の質問に関係してなんですが、結果的に黒岩知事とも敵対関係になってしまっており、今回は長崎知事からは苦言を呈されているというところがあるかと思うんですが、その敵対関係をつくることによって、知事の主張というのがなかなかこう、通りにくくなるというふうにはお考えないでしょうか。

 

(知事)

事実はたとえですね、とにかく厳しい事実であっても出てこなくちゃいかんというふうに思ってますね。ちなみにですね、神奈川県、黒岩さんはああいう風なリアクションをして驚きましたけれども、ただですね、いろんな場面がございますが、神奈川県職員がですね、川勝の言うとおりであるという手紙まで出してきた人がいます。ですから、神奈川県が受託したことは、職員知ってますよね。全部まだ取得し終わってないです。それが5割なのか、何割なのか、それを出してくださいというように、この間記者会見で申しましたけど、数字が出てないんじゃないですか。それからまた、金子さんが2027年までには、全部工事可能だとおっしゃったけれども、金子さんが出してる、つまり、JR東海が公式に出してる資料ではですね、車両基地の整備に11年かかると書いてあるじゃないですか。これと2027年までにできるということは矛盾してるでしょう。したがってですね、それを明かす義務は私にはありません。工事をする義務が、工事をしなくちゃいけないのはJR東海さん、それから受託をした神奈川県の知事さんにある。何故ですね、それが2027年までにできるというふうに言われるなら、それを皆さんに知らせないといけないでしょう。車両基地がなければ、東京から名古屋まで、これは営業できないわけですから。これは全ての人に関わってることです。

 

(記者)

知事のおっしゃる、今のお話は正しいと思うんですが、ただ、やり方っていうところに、より効果的なやり方っていうのがあるんじゃないかなとは思うんですが。

 

(知事)

それは教えていただければいいと思いますけど、とりあえずですね、見たままを、そしてまた、それとともに資料を見てですね、どうなってるかって聞くことはですね、当然の、いわば調査研究に当たるというふうに思っております。この件につきましては、中部圏知事会で偶々、大村知事さんにお目にかかりました時にですね、副会長として、調査研究をするということでございまして、何か越権行為だとかですね、そんなことどこにも書いてないですよ、他のところの県について構わないとか、自分の県のことだけすればいいとか書いてないです。要請活動を一緒にしましょう。調査研究、それから広報啓発、この2つですね。その他もろもろ、これに関連すること書いてあるんですから、調査研究しなきゃいけないんじゃないですかというふうに大村さんに申し上げてきました。




一般質問(リニア中央新幹線)

(記者)

NHKです、たびたびすみません。今の関連なんですけれども、明日、関東地方知事会がありまして、日本平に黒岩知事と長崎知事がいらっしゃると思うんですけれども、今回この関係について何かお話されたいという考えがありますか?

 

(知事)

もう何によらずですね、自由に闊達に胸襟を開くっていうのが会議です。もちろん、全体、関東知事会としての要請っていうのもありますし、それぞれの県が抱えてる問題、これを国に要請するについてですね、発表するという、これが大きな筋ですけども、それ以外にも、休憩時間とか、その他諸々の時間にですね、お話する機会がありますから、何によらず、お話をするという用意があります。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(知事)

はい。

 

(記者)

すいません、静岡新聞と申します。

先ほど、記事が長崎知事に山梨の工区の関係で発言があった後に、JR東海は、山梨県知事の理解ができなければ、説明いたしませんと、途方もない意見が出てきたと、これは誠に失礼であるというふうにおっしゃったんですが、このJR東海の発言はいつ、どんな場面で出てきたんですか。

 

(知事)

やりとりした御本人が。

 

(南アルプス担当参事)

くらし・環境部参事の渡邉でございます。いつも御報道ありがとうございます。

9月の13日に、知事の方から金子社長に、協議を行いたいという要請をする文書を渡しました。その後回答がなく、10月の13日に難波本部長名で、JR東海に対して、専門部会を開いてその場で説明してくださいという依頼をいたしました。

で、9月13日からこれまでの間、私ども担当者ベースで、JR東海さんと、専門部会の開催に向けて協議を進めてまいりました。しかし、当方の求めておりました協議の開始にあたっては、JR東海の方からは、山梨県、長野県、それから早川町との調整が必要なので、現時点で協議はできない。さらに、社内で資料を確認、調整するのに時間がかかるために、いつ開催できるかの見通しも、今の時点では言えないという申し出がありました。

そこでですね、私どもといたしましては、早期に専門部会を開いて、現状認識でもしたいということで、JR東海さんに対して、山梨工区及び長野工区の現在の工事状況、そして、山梨県、長野県の方に説明している、工事の計画、それでいいから教えてくださいという申し入れをいたしました。

しかし、それにつきまして、昨日の午後、私が協議をしております、JR東海の静岡の事務所から電話がありまして、山梨県知事が静岡県に対して遺憾の意を表明している。山梨県知事の理解が確認できるまでは、協議だけでなく、山梨工区の工事進捗状況も静岡県専門部会では説明できない。山梨県知事は静岡県に対して怒っているので、静岡県から山梨県知事に確認していただきたい。そして、山梨県知事の理解の確認は、協議を行ううえでの必要条件であるという電話が昨日ありました。ここで大事なのは、「必要条件」であるということが非常に私は重要だと考えています。ということは、山梨県知事の理解が得られたと確認がされても、それはあくまで必要条件であり、その後、社内で検討するということであります。すなわち、十分条件ではないということです。そもそもこの、山梨県知事の遺憾の意の表明については、17日に表明されまして、私共18日に山梨県と打ち合わせを行い、内容について説明をいたしました。担当者レベル、事務レベルでは、御理解をいただいたと思っております。その旨はJR東海に説明をしましたが、山梨県知事の確認が取れなければ、協議どころか、現状の説明さえもしないということを、JR東海に言われたということであります。

これにつきましては先ほど知事の方からもありましたとおり、山梨県知事とは信頼関係があるとおっしゃっておりますので、私どもそう認識しておりますので、明日の会議等の場を使ってですね、お話していただきたいというふうに考えております。以上であります。

 

(知事)

関連してありますか?

 

(記者)

すみません、確認ですけど、川勝知事の認識としては、その件に関しては、山梨の長崎知事の御理解を得られているっていうふうに認識されてるっていうことですか?

 

(知事)

そう思いますね。事務局が理解して、そのままいただいたと思います。

ようやくこの問題について、山梨県さんも、なんで山梨工区の件について静岡県が言うのかと。山梨工区が静岡県内に1kmも入ってるからなんです。ですからそれは皆さん不安ですよ。そういう不安はもう、当初からあるわけです。

ようやくそのことに知事さんがお気づきなさったと。そして事務局に説明したら分かったという、そういう段階であります。

ありがとうございました。

 

(幹事社)

その他よろしいでしょうか。




幹事社質問(リニア中央新幹線)

(記者)

共同通信です。リニアの関係で、1問だけお願いします。

そもそも、この工区の、静岡県に山梨長野の工区が少し入り込んでるという問題は、工期自体決められたのはもっと前の話だと思うんですけども、静岡県としては、ずっと問題にしてきた、当初から問題にしてきた、そういう認識でよろしいですか?

 

(知事)

JR東海がですね、パンフレットに書きましたでしょ。いわゆる、全て大丈夫だっていう感じの。そこにも書かれていますよ。

県境があって、そして山梨工区が静岡県に入ってるわけですね。その間にですね、破砕帯があることもちゃんと図示されているわけです。それはもう、だから公開されてるわけですね。

これはもう公開されてることですから、皆、この工区については、われわれ南アルプストンネル工事についてやってるわけですから、共通理解です。もちろん、JR東海さんは、一番よく知ってるわけです。

 

(記者)

私も、公開されてるので、前々から入り込んでるなと思ってたんですけども、静岡県は今問題として、文書出したりとかしてますけれども、これ、以前からこれは問題だというように、何でしょう、この問題提起してきた問題だったのか、ちょっとわからないんで教えて欲しいんですけど。

 

(知事)

そうですね、だいたいどの辺まで工事ができてるかっていうことは知ってましたので、だんだん近づいてきてると。水が引っ張られるなというふうに心配してたわけですね。

ただ議論の中心はですね、たくさん、47項目ありまして、その中で、全量戻しということに集中してましたのでね。この件はともかく、きっちりと解決されなきゃいけないっていうことで問題を絞ってやってきたと。全量戻しについては、難波君の獅子奮迅の活躍があってですね、掘削中に出る水も含めて戻すということができないということがわかって、代替案も今、暗礁に乗り上げつつあるというふうに見ております。それがですね中心だったわけですけども、この掘り進むって話になった時にですね、もうこの段階で、なんといいますか、私も、今の、今のタイミングだということで、社長に書いたわけです、その前に実は県の方からも問い合わせていたわけですね。

私の方はですね、元に戻してくださいと。それが一番わかりやすい。元っていうのは、県境でもって、静岡工区、山梨工区、長野工区とするのが、わかりやすいと。社長宛に書いたんです。返事がありません。

 

(記者)

その問題提起した文書を9月に見たときに、「何で今更」と私は思ったんですけども、今その段階ではなかったというふうに、これについて議論する段階でこれはなかったということですけども、もっと早く問題提起をしていれば、何でしょう、この山梨の知事さんを怒らせることもなく、もっと有意義な議論ができたんじゃないかと思うんですけども、なぜこのタイミングで問題提起をしたか。工事の進捗ってのも分かるんですけども、なぜもっと早くできなかったんでしょうか。

 

(知事)

それはもう長崎さんのですね、山梨県に対する責任感の強さがそのまま現われてると思いますね。山梨県はきちっと、命と財産預かってるっていう、そういうすごい使命感がおありになるから、静岡県が山梨工区について何言ってるかってことになるんでしょうけど、山梨工区が静岡県の中に入ってるってのは、今はようやくお分かりになったと思います。だからわれわれは、山梨工区あるいは長野工区を問題にしているということをお分かりになったと思いますね。

 

(記者)

さっき渡邊参事がおっしゃった、18日に山梨の事務局レベルではこの件について話し合ったということですけども、山梨側としては、静岡に工区が、山梨工区が入り込んでるってのは知らなかったというようなことだったんですか。

 

(南アルプス担当参事)

18日の打ち合わせのときにですね、工区が入ってる入ってないという具体的な話はしたという記憶はちょっとありません。

 

(記者)

じゃあ何の協議だったんですか?

 

(南アルプス担当参事)

10月の13日に出した文書、山梨県知事が遺憾の意を表明したということであったので、すぐに説明をしたいということで、10月13日の文書についての説明を行ったということです。

 

(記者)

文書の前提が山梨工区は静岡工区に入り込んでるっていう問題。

 

(南アルプス担当参事)

そうですね、基本的にはですから水を、山梨工区が静岡県に入ってることによって、いわゆる県外流出の問題が起きてるわけですから、で、今、静岡県側の工事が止まっていて、山梨県側から工事を進むと、そもそも、有識者会議の中間報告の話になっちゃうんですけども、静岡県内で山体にたまっているたくさんの水が戻されるから、こちら側から水が流れてもいいですよというような結論だったと思うんですけども、静岡県の工事が行われてないってことは静岡県に戻す水がないんで、もう山梨の工区の方が進めば、そこで引っ張られる水は全て流されてしまう。要は補填される水がないってことですね。ですからその問題点については説明をしました。

 

(記者)

その山梨側が山梨工区が静岡工区に入っていることを、今、知事は知らなかっただろうとおっしゃってましたけども、それは何を根拠に言ってるんでしょうか?

 

(南アルプス担当参事)

大変申し訳ないんですけども、担当者で話したときには、その13日の文書についての説明を行い、御理解を得たと。

 

(記者)

理解を得たというのはどういうことですか?

 

(南アルプス担当参事)

その場でも山梨県の事務の方から言われたんですけども、山梨県知事はあくまでも、内容ではなくて進め方について遺憾の意を表明したということであるので、今回の説明を聞いて、静岡県の、そういうなんていうんですか、心配するのは当然だということで御理解いただいたと。

 

(記者)

さっきの知事がおっしゃってた、長崎知事は責任感が強くて山梨工区が静岡工区になんか入ることは知らなかったんじゃないかというのは、あれは、これもまた知事の想像ということでよろしいですか。

 

(南アルプス担当参事)

ただ山梨県さんとは、山梨工区が静岡県内に入っていて、そこのところをどうするかということは、今まで議論に上っていなかったので、大きく、何て言いますか関心を持ってるというかですね、認識してるというとこまでは、ちょっとそこまでは理解してないのではと。

 

(記者)

わかりましたありがとうございます。




一般質問(富士川水系における不正取水、浜松市長の不出馬について、静岡市サッカースタジアム、静岡市長選、清水区役所の建替)

(幹事社)

よろしいでしょうか。それでは幹事社質問以上になります。その他質問のある社はお願いします。

 

(記者)

静岡新聞です。私、水の話で、広報の方に質問を出しましたら、会見への出席をすすめられましたので、今日は参りました。

先日、国土交通省が、日本軽金属の富士川水系における、水力発電所のですね、過去35年間における不正取水、1億9千万立方メートルあったという話がありましてですね、発表になりましたけども、行政指導されて、一部の水力発電所に関して、更新期間が大幅に縮小される見込みであると。これに対して、川勝知事の考え方といいますか、受け止めをお聞かせいただければというふうに考えております。

 

(知事)

日軽金、平成16年まで、そういう不正の、あったということがわかりまして、国の御指導が入りまして、平成17年以降はですね、適切に対応されてるという、そういう理解です。

 

(記者)

わかりました。

もう1点なんですけども、現在の河川維持流量の設定を富士川でしようとしていて、検討会を設置するという話が、国土交通省から発表ございましたけども、知事は、かねがね、万機公論に決すべしというお話をなされてまして、それに関しては、専門家会議を設置するということなんですけども、かねがね、流域の方たちからは、ラフティングとかですね、釣り人たちを交えた、住民の協議体が必要であるという話がございますけども、知事、こういった協議体の必要性に関してはいかが。

 

(知事)

そうですね。ベターザンナッシングというか、ないよりはいいと思いますけれどもね。とりあえず、日軽金が17年以降、なされているということがありますね。それと、次の更新は、相当、先なんじゃないかと、思うんですが。

 

(記者)

そうですね、第二発電所、静岡県に関するところは。

 

(知事)

そう、第二発電所に対しては、あと7、8年はあるんじゃないでしょうか。

 

(記者)

その話はそうではあるんですけども、河川維持流量の、その、住民を巻き込んだ議論の必要性ということに関して。

 

(知事)

季節変動もあるしですね、今のところ、新たに、チェックをする必要性は、私は感じてはおりません。

 

(記者)

わかりました。

では、最後に、その第二発電所なんですけども、その河川法上、その水利権の許可って、監視の方法ですよね、その更新制度しかないと思うんですけども、今回の不適切事案、10年後の、その第二発電所の更新、河川法上の知事の意見、判断にですね、どのような、行政としてですね、あるべきかといいますか、あるとお考えになるかという。

 

(知事)

富士川は、今、駿河湾のですね、象徴でもあります、サクラエビとの関わりで、濁っているから、サクラエビが発生しにくいと、発育しにくいとというのがありますのでね。サクラエビがらみで、富士川に対する関心が非常に強いということがあります。ですから、いま、更新時期が、まあ、しばらく先のことではありますけれども、どうしたらいいかはですね、今、考える時期に来てるなと、いうふうに思ってはおります。

しかも、これはですね、MaOI−PARCっていうのがありますけれども、五條堀孝先生が研究機構の所長ですけれども、大変、強い関心を持っていらっしゃるので、したがって、そういう専門家も入れてですね、御意見を聞きながら、単に取水じゃなくて、濁りの問題もありますし、どういうふうにすると、本来の富士川になりうるのかということについて、御意見を承りながらですね、そういう利水の関係者も、組織をつくるのかどうか、あるいは、専門家の意見をですね、みんなに知らしめるということにするのか、そうした判断がやがて来るだろうと思っております。

 

(記者)

すると、先ほどの河川維持流量の設定に当たって、国の判断だけじゃなくて、住民の意見も、十分取り入れる方が良いという、ベターであるというような考え方で。

 

(知事)

そうですね、水利権も非常に複雑ですからね。住民も利水者の1つでありますし、また、いろんな利害関係者がいますから。一方だけの見方をするというわけにはいかないと。だから協議会は、そういう軋轢があったときにはですね、取り上げなくてはならんだろうというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございました。

 

(記者)

テレビ静岡です。先ほど午後11時半から、浜松市長、鈴木康友市長が会見を開きまして、来年春の市長選に立候補しないことを明言されました。それと合わせてですね、今後についてはですね、国会議員の経験からもネットワークを駆使して、政治活動は続けていきたいということを明言されましたけれども、市長選に立候補しないことの受け止めですとか、これまで4期15年半あまりの評価、そして、そのような今後についてのビジョンを示してるわけですけれども、今後へ期待などがありましたらお聞かせください。

 

(知事)

康友市長を高く評価しております。最大の懸案事項が合区だったわけですね。

その合区を、4期目の公約に掲げて、多くの方々の議論を集約してですね、ようやく、3区にまとめられたと。そこまで来られたということでですね、非常に大きな実績ではないかと思います。しかも、これは全国で初めてじゃないでしょうか。ですから、大きな仕事をやり遂げたという安堵感と、一区切りをつけると。4期を重ねたのでですね。そういう御判断かなと思いますね。

 

(記者)

今後への期待等ありますか。

 

(知事)

これからは、しばらく英気を養われるんじゃないでしょうか。

能力のある方ですから、まだ60ちょっと超えたぐらいじゃないですか。ですから、まだまだですね、お仕事をなさると思いますね。

 

(記者)

日本経済新聞ですけども、よろしくお願いします。昨日、昨日ですね、静岡市のサッカースタジアムを活かしたまちづくり検討委員会の3回目が開かれまして、これは、有識者や公募の市民の方たちで議論する場ですけれども、そこで複数、6つの場所の中から、いよいよ、JR清水駅前のENEOS製油所跡地、もう1つは、費用がかかるんじゃないかなという懸念もあってですね、既存の現在のスタジアムの改修っていうところまで、いよいよ、絞り込みが進んだということです。これの受け止め。最終的に決めるのは静岡市になるとは思うんですけれども、これ、2案までやっと今きまして、知事の、どちらがふさわしいかといった受け止めがあれば。

(知事)

そうですね、いくつか、候補、挙げられて、最終的に2つに絞られたと。順当な絞り込みかなと思いますね。現在のスタジアムの限界が、ファン、または、選手ほか、関係者からですね、出ているので、今回も、スタジアムの可能性のある場所を探して、いろいろ研究したうえで、どこかということで、現行のスタジアム以外のところが1つ挙がってきたという。ここは民有地であります。しかしながら、これまでの経緯がありますね。ですから、当然、今のENEOSになった時まで、関係者が御存知なわけですね。

ですから、御理解を得らなくちゃなりませんけれども。今度は、県としてはですね、エスパルスというのは、ただに、清水エスパルスだけではなくて、もういわば、静岡県のサッカーの代名詞でもありますので、ですから、県全体の関係しているスタジアムだということになるのでですね、今はオブザーバーとしてしか認められてなかったわけですけれども、ぜひ、委員としてですね、お加えいただければという希望を持っております。

(記者)

そうしますと、最後は市が決めることではありますけれども、やはり知事としてもできることならば、やはり、製油所跡地で、しっかりと議論がなされて、それでできたらと。

(知事)

そうですね、これこそ県市連携でですね、やるのに、一番ふさわしい。元気になりますからね。ですから、いわゆる2つに絞られたと、私どもの希望も1つなんですけれども。ところが県が、オブザーバとして以外にですね、立場上、積極的な意見が言えないっていう、そういう切歯扼腕なところがありますから、ぜひ委員に格上げしていただければなと思っております。

(記者)

もう1点だけあります。あまり、政治に絡めて語るべきかどうかというのは別にしまして、来年、統一地方選が、やはり先々の話で、静岡市長選というのも控えてまして、難波理事の名前も候補に挙がってますし、現職は、まだ、正式に表明されてないですかね。どなたが静岡市のリーダーになるか、まだ、わからないんですけれども、そこは誰になっても、費用面含めてしっかり県としても、関わっていきたいと思いは変わりないのか。いや、誰がリーダーになるかって、実は重要な問題だっていうか、その辺の見通しを、知事。

(知事)

極めて高い関心を持っております。前回の市長選、残り1か月を切ったところで、挑戦者が出てきてですね。私は、その方、本当に立派な決断をされたなと、思っておりまして、偶偶、最終日、その場に居合わせることになりまして、思わぬ形でマイクを握ったという、そういうことになると。応援演説に行った、初めてのことですね。それ以来、高い関心を持っております。そのときに、応援演説で言ったことはですね、そのまま、今も同じ思いであります。

(記者)

NHKです。たびたびすみません。先ほどの、テレ静さんの質問の関連で、浜松市の康友市長の関連でお尋ねしたいんですけども、康友市長のほうから、知事に対して、来年の選挙には出ませんていうような、立候補しないっていうことの意向が固まったことについて、知事に対してのお話は事前にあったんでしょうか。

(知事)

いいえ、ありません。

(記者)

今の、テレ静さんのお話で、知られたという。

(知事)

そういうことです。

(記者)

わかりました。先ほど、知事、市長に対して英気を養ってというようなお話もあったかと思うんですけれども、御本人は政治活動を続けるって言うお話をされているようです。、少し先の話にはなると思うんですけれども、例えばですが、知事の後継ですとか、今後その県政運営に携わってほしいというのは考えられますでしょうか。

(知事)

そうですね。いろいろと、彼は経験を積んで来られたわけですね。

何しろ、慶應で、多分、法学部の政治学科だったと思いますけども、大学院に行くことも勧められたと。しかし、また、松下政経塾てのができたので、それから彼は、青雲の志を持って、ずっと政治をしてこられたのでですね、政治一筋の方ではないかと。国会議員の御経験もあるし、そして、基礎自治体の、しかも静岡県の最大の都市ですね。日本の縮図であると。そして、様々なことを成功させられました。

花博自体は20年前にありましたけど、そのあと10年、あるいは15年、今度、2年後には20周年がありますけれども。その他、五大改革だったかな、そういうことも成功されておりますし、いわゆるスタートアップ企業へ入れ込むとかですね、さらに大きなことで言えば、防潮堤ですね、いわゆる一条堤、これにも大変に尽力をされたと。それから、一番最初彼は、子ども第一主義っていうふうに言われたんですよ。マニフェスト大賞まで取られてますね。

ですから、非常にスピード感があって、実行力があって、明るくてですね、多くの方に慕われてた方じゃないですか。ですから、市長を長くやるっていうことも大切かもしれませんけど、1つの区切りをつけたっていうことで、潔く国会議員を辞めて、自分の故郷もトップになった。じゃ今度どうするかと、それをどのように生かしていくかということは、当然、康友君ならですね、お考えなるでしょう。じっくり考えていくということになるんじゃないかと、期待しているわけです。

(記者)

あと市長の後任っていう意味では、現在、来年の浜松市長選に向けて立候補の動きっていうのが少しずつ報道されているような状況だと思いますけれども、知事から見て、今後の浜松市長になって欲しい方、どういうふうなものを期待されますでしょうか。

(知事)

浜松市は、日本の政令市で一番面積大きいですね。80万の人口を切っていると。天竜区と2つの区に分かれるわけですけれども。天竜区をどうするかっていうのは、非常に大きな問題だと思っております。いわゆる政令指定都市の区に天竜市が入ったわけですね。その過程で人口が減っていきました。

いわゆる、あそこに佐久間ダムもありますし、電源立地の交付金も、本来なら、旧天竜市ならば、そこに入ったわけですけども、それは、今、浜松市に入っていますからね。なんかそういうことで、天竜区が、厳しい目を持ってるんじゃないかと。仮にリニアがですね、伊那まで、名古屋まで繋がればですね、水窪あたりも元気になるんじゃないかというふうに思いますけど、今んとこはちょっと時間かかりそうなのでですね。その意味で、天竜区の問題が非常に大きいと思いますね。残りの浜北以南のですね、2つの区に分けるということにも増して、1000平米くらいあるじゃないでしょうか。1000平方kmくらいじゃないでしょうか。ですから、すごく大きいわけですよ、おそらく札幌に匹敵するんじゃないですか。それくらい大きいところに3万人ぐらいしかいらっしゃらない。しかも、天竜杉ほかですね、名木がそこにあるわけですね。で、水源なんです。

だから浜松市民にとってはですね、これはもう、鳥居を立てて、その向こうは鎮守の森っていうくらいですね、大切なところだと思ってるんですが、必ずしもそれほど大事にされてないようにも見えるわけですね。人口から見ると。ですから、この点はですね、そこを元気にするにはどうしたらいいかっていうことは、次の人が考える大きな課題ではないかと思います。

(記者)

ありがとうございました。

(記者)

せっかく、参りましたので、あの知事会見でお聞きすることじゃないかもしれませんけども、清水区役所の建て替えとかで、そういったものも、今、静岡市、ちょっと非常に重要な課題になっているんですけども、現在地での改築とか修繕案とか、JR清水駅前にとかですね、またその、今、お話があったスタジアムと一緒に、建設しようっていうようなアイディアなんかもあるんですけども、知事の中で、なんか区役所ですけども、小さい行政区画ですけども、何かこうイメージみたいなものがもしありましたらですね、

(知事)

清水区役所、かつての清水市役所ですね。非常に趣のある、議場でもありまして、それが老朽化したから潰すということだったんですね。そこに桜ヶ丘病院を持ってくると。

ところが作った方たちからクレームが出まして、これはまだ保つという。それですったもんだあって、またその区役所の中の1つの区画に、あの病院とするのがいい。それはしかし、交通の便のうえでですね、救急車が入りにくいとか、いろいろあって、今度、突然、駅前でということになって。ですから、区役所はもともと解体して、そこに新しい病院をつくるべきだという。解体すべき理由がですね、根拠薄弱になって、今、じゃ、どうするかって話になってるということで、このあたりちょっと透明感に欠けているっていう印象を強く持っています。区役所がどういうですね、数値になってるのかっていうことを、議会で問題になったみたいなんですけど、出てこなかったわけです、数字が。こういうのはちょっと不思議な感じがします。なぜ出てこないんだと。裁判沙汰にもなっているんじゃないでしょうかね。ですから、こういう不透明なことは、ぜひ、これからは避けてほしいと思います。




一般質問(熱海土石流災害、リニア中央新幹線)

(記者)

静岡新聞です。熱海の土石流の行政対応の関係で伺います。えっとですね、先日の記事でも報道させていただいたんですけれども、逢初川の上流域がですね、2007年6月にですね、広範囲で開発されている状況を撮影したですね、航空写真が見つかりました。御遺族が提供していただいたんですけれども、この写真を見ますとですね、もう明らかに地山が崩れていて、かなりひどい状況なんですけれども、以前、知事に、この砂防、逢初川の砂防指定地の問題について御質問させていただいた時には、土地所有者の意向が優先されると。私権が制限されるから、優先されるというお話だったと思うんですけれども、こういったですね、2007年当時というのは、新幹線ビルディングが、盛土造成した業者ですけれども、土地を所有していたという状況だったんですけれども、そのような状況であっても、やはり土地所有者側の私権っていうのを重視されるという考え方というのは変わりないのか、知事のお考えをお聞かせください。

 

(知事)

砂防法に限ればそういう話になってきますけれども、この場合はですね、砂防法以外の所管する法律で対応するというふうにしたと、いうふうに承知しております。

 

(記者)

その法律というのは、どの法律になりますか。

 

(知事)

土採取、それから、●●(音声不明瞭)の2つだったんじゃないでしょうかね。だから砂防法を適用する必要がないと、当時の人たちは見たというふうに聞いております。

 

(記者)

砂防指定地に指定しないというのは、そうすると、やはり、土地所有者の私権を重視されたという、そういう考え方なんでしょうか。

 

(知事)

法律上ですね、どこが、どういうふうに問題なってるかっていうことを、この点、徹底的に追求されておられますのでですね、これは明確にした方がいいなって思いますね。ですから、あなたがお調べになっておられると思いますので、もし間違ってたとすればですね、法律上、どこが間違ってるとか、われわれも国交省に聞いたわけですけれども、国交省もですね、われわれと基本的に同一の考えだということだと思っております。したがって、ぜひですね、法的な見解を、文書で事務方に示してください。私としましては、県にもちゃんとした弁護士がおりますので、そこでですね、県としての見解をしっかりした方が。ですから、私のこの片言隻句をいろいろ解釈してやるっていうよりはですね、間違ってたとすれば、どこが間違ってるのかってことを明確にして、皆さんにわかる形にして、法律の問題として、これを解決すればいい。

 

(記者)

今まで、散々、行政対応の検証に関しては、知事会見で説明、御質問させていただいてるんですけれども、なぜこのタイミングで、この砂防法の問題だけ、そういった文書でということになるのか、方法がよく理解できないんですけども。

 

(知事)

それは、あなたが特にこだわってるからですね。

 

(記者)

その森林法ですとか、土採取の条例に関しては、知事会見で聞いてもよくて、砂防法に関しては駄目だと。

 

(知事)

そんなことありません。もう、これから、これまで、どのぐらい、記事にも書かれてるしですね、ですからこれは法律上の問題だということですから、法律的に議論するというのがわれわれの見解です。

 

(記者)

そうすると、これは他の報道各社さんに関しても、そういう同一の対応を取られる。

  

(知事)

この件に関してでのみ申し上げております。

 

(記者)

砂防指定地の件に関してということで。

 

(記者)

いえ、この熱海、土石流を起こしたその土地に関連して、砂防法の適用に関しての、論点を明確にするというためにですね、文書でやりとりをして、そして、法的にどういうようにいうことができるかということをするためにでありますから。

 

(記者)

それは、ここの知事会見で質問するな、というふうなことなんでしょうか。ここで説明していただければいいと思いますけれども。

 

(知事)

一応私の考えです。こちらは特段間違ったですね、ことをしたと思ってないし、御質問にも丁寧に答えてきたつもりですけども、なおかつ、その、似た形での御質問があるので、ここは、なるべく早くですね、皆さんの御理解を得るためにも、文書で、どこに間違いがあったのかということを示していただいて、そこをですね、われわれも、法律の専門家にも加わっていただいて、検証するということが、いい解決方法じゃないかと思うんですが、いかがですかね。

 

(記者)

それ、そのお話と、その、知事会見で質問するなというのはちょっとまた別の話なんじゃないかなと。

 

(知事)

もう質問するなというより、質問に答えて、私はそうしたらいいんじゃないかってお答えしてるわけです。

 

(記者)

ここの場で、ちゃんと説明していただきたいんですよね。これ、結局、行政対応に関しては、そういう文書でやりとりするっていうことが、今後、他の問題が出てきたときに影響する可能性もありますので。

 

(知事)

はい、この場で解決すればいいんですけれども。なかなかに、解決する目処がつきそうにないという印象を持っております。

 

(記者)

そこはですから、一方的に言われても、ちょっとこちらとしては対応しかねるところがあるんですけれども。

 

(知事)

私どもも一方的に言われてるって感じがしてるわけです。ですから。

 

(記者)

しっかり質問に答えていただきたいということなんです。

 

(知事)

そうですね。だから質問に答える、砂防法の適用に。

 

(記者)

公の場で答えていただきたい。これは知事に。

 

(知事)

これが公の場での答えであります。

 

(記者)

知事に対する見解を聞いています。

 

(知事)

私は行政対応検証委員会が示したとおりの見解でございます。

 

(記者)

もう1点、その件でお聞きしますけれども、これ1998年の砂防指定地の指定当時、県があの、国に説明文書を出してまして、例えば、今後、逢初川の上流域に関して、山腹の状況を勘案したうえで、全域の指定を進めていくと言われてるわけです。

これに関しては、その後ですね、上流域を確認したという記録はないというふうに、砂防課から聞いているんですけれども、これ、これについての知事の御見解、うかがえますか。

 

(知事)

それは、今、初めて知りました。

 

(記者)

見解、どういう御見解なんでしょう。

 

(知事)

したがってですね、かなり細かなことでありますので、1998年といえば、今から24年前のことですね、ですからその時まで遡ってですね、しっかり検証していないのが、正直に、私の立場です。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(幹事社)

他よろしいでしょうか。

 

(記者)

静岡第一テレビです。すいませんちょっとリニアの話に戻って恐縮なんですけれども、空港新駅案についてなんですけれども、こちらも山梨県の長崎知事が、期成同盟会の研究会で発言されて、前向きな姿勢を示されたものだと思うんですけれども、今回の県とのやりとりで遺憾を示されたというところで、今後こういった空港新駅案について、知事が遺憾を示されたことで、空港新駅案で懸念されることなどありますでしょうか。

 

(知事)

これはあの、長崎知事さんがですね、言われているようにですね、リニアが完成したと、その時の交通体系をどういうふうに考えるかと。その一環で、その、富士山空港も視野に入れた方がいいと。これは長崎知事さんだけでなくて、奈良県の荒井知事さんも、静岡空港、富士山空港を名前を挙げてですね、言われております。ですから、リニアと高速道路、また、旧新幹線、現在の新幹線ですね、こうしたものをどのように構想していくのがいいかということを、研究会を立ち上げて、やりませんかという御提案で、ですから、まだ研究会はないんです。まだ1回しかですね、期成同盟会の総会は行われておりませんので。その、あれはいつでしたかね、私が出席した時にですね、その時に、荒井知事さん、それから長崎県知事さんからその話がありまして、私は、そういう交通体系を考えていくっていうことは、賛成ですと。おっしゃることを、私は国土交通審議会でやってきたわけですから。大賛成だということで、まだ研究会は立ち上げていません。どういうメンバーでどういう形でやっていくのかということですね。

 

(記者)

わかりました。ありがとうございます。

 

(幹事社)

よろしいでしょうか。質問以上になります。

ありがとうございました。

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